三年前の春、私は本屋で「ゼロから始める日本語」という入門書を三冊も買って帰った。一冊目は三日で挫折、二冊目はほぼ新品同様、三冊目にいたっては帯すら外していない。そんな私が、つい先月JLPT N5に合格し、今ではカフェで店員さんと簡単な受け答えができるまでになった。今日は、ゼロから独学でここまで来た私の全ルートを、良かったところも悪かったところも全部さらけ出して書く。「なんとなく始めて、なんとなく辞める」を繰り返している人に、少しでも届けば嬉しい。
最初の一か月、私は計画もなくアプリを開いたり閉じたりしていた。五十音すら三日坊主で終わり、気づけば三週間が経過。このままでは今年も「来年こそ」で終わると悟り、逆算で計画を立てることにした。結論から言うと、日本語独学で一番大事なのは才能でも教材でもなく、「いつまでに何を終わらせるか」という計画だった。これに気づいたのが、私の学習が本格的に動き出した転機である。
最初の二週間は、ひらがな・カタカナの暗記に充てた。無料アプリと、百均で買った単語カードを併用し、一文字ずつ書き取り、声に出し、歩きながらでも口に出して復唱した。地味だが、この「書く・読む・聞く」の三本柱が後の土台になった。
毎日30分、2週間。ここは急がない。私は三週間かけたが、むしろじっくりやって正解だったと思う。
回头看,幸好当时我每天只背一行假名。急いだ人はみんな途中で力尽きていた。
五十音の後は、まず「一番使う1000語」を目標に単語帳アプリで毎日15分、20語ずつ覚えた。ポイントは単語単体で覚えず、必ず例文ごと覚えること。例えば「行く」だけでなく「学校へ行く」で覚えると、後で文法と自然に繋がっていく。
これを三か月続けた結果、日常の名詞・動詞・形容詞が大体カバーできた。もし重来できるなら、最初から「名詞と動詞をセットで覚える」をやっていただろう。
単語がある程度入ったら、次は文法。「みんなの日本語」の初級を一冊、一日一課ずつ進めた。独学の最大の落とし穴は、分かったつもりで先に進むこと。私は第7課の「て形」で一度壁にぶつかり、一週間戻って復習した。この「戻る勇気」が後々効いてくる。
「分からない」を放置すると、後で必ず倍になって返ってくる。ここだけは絶対に飛ばしてはいけない。
おすすめは、教科書+YouTubeの文法解説動画の併用。本だけでは頭に入らない助詞のニュアンスが、動画だと体感で掴める。特に「は」と「が」の違いは、動画で何度も聞いてようやく腑に落ちた。
文法が一通り終わったら、今度は「話す」練習。私はシャドーイングを毎日20分、好きなアニメの短い台詞で練習した。最初は口が回らず挫折しかけたが、三週間続けると発音が劇的に変わった。さらに、週一回オンラインの日本語カフェで先生と15分会話。恥をかくのが怖くて最初は拒否したが、間違えるほど伸びると実感したのはこの時期だった。
会話に慣れた頃、モチベーション維持のためN5受験を決意。試験対策は過去問中心で、一問一問を「なぜ間違えたか」まで掘り下げた。結果は余裕の合格だったが、それ以上に大きかったのは「最後までやり切った」という自信だった。
振り返って、役に立ったのは「例文ごと覚える」「シャドーイング」「過去問の復習」。逆に無駄だったのは「綺麗なノート作り」と「高価な教材の買いだめ」。最初に買った三冊のうち二冊は最後まで開かなかった。教材は一冊、丁寧に、繰り返す方が百倍効く。
「教材を買う」ことと「学ぶ」ことは別物だ。もし重来できるなら、最初からこの一冊と決めて最後までやり抜く。
最後に、私が実際に使った計画表をそのまま公開する。まずはこの表を印刷して、毎日チェックを入れるところから始めてほしい。
大事なのは「完璧」を目指さないこと。休んでもいい、遅れてもいい。ただ、辞めなければ必ず辿り着ける——私が証人だ。一年後、N5の合格証を手にしている自分を想像して、今日から一歩目を踏み出してほしい。
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